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キャンピングカーの便利設備に水を使えることがある。キャンピングカーの水周りはどのようなになっているのか?水道はどんな構造になっているのだろう。普通自動車であれば、水といえばペットボトルや水筒となるがキャンピングカーは水をかなり自由に使える。
キャンピングカーには専用の水タンクがついていることがほとんどとなっている。簡易的にポリタンクに水をため、それを台に乗せてキャンプ場のように流す水道から常設型の大型水タンクを積んであり電気モーターの水道ポンプでシンクやシャワーに水を供給するタイプなどさまざま。
料理を始め寝る前の洗顔や歯磨き、さらにはシャワーに至るまでキャンピングカーの水道はとても大切な設備となっている。キャンピングカーの水回りを見ていこう。
この記事に書いてあるコト
キャンピングカーの水はどこにある?
家庭用の水道と違い、キャンピングカーは移動を前提としているため車両に何らかの形で水タンクを有している。アメリカンキャンピングカーなどは外部水道を接続できるものもあるが、国内のキャンピングカーではこのような設備があるものは無いと言っていい。
8ナンバー取得キャンピングカーの構造要件を満たすための水道設備には、10ℓ以上の水が溜められるタンクと洗面台が必要となっている。逆に10L程度のタンクでいいのでスペースの点からも10L-20L程度のポリタンを積んで水タンクとしている車両も多い。
一般的なキャンピングカーの水タンクを確認してみよう。
取り外し型給水タンク(ポリタン)
キャンピングカーの清水タンクで一番多いのがこのポリタンクを取り付けているタイプ。普通のポリタンクです。
容量は10L-20Lのものがほとんど。水を入れる時はポリタンクを外して入れます。ポリタンクの置き場所はシンク下に設置されているはずです。
メリットはお手軽に水道を作ることができ、価格も廉価にできる。ポリタンクが劣化しても手軽に交換ができる。フロアスペースのないバンコンや軽キャンカーにも適している。
デメリットは容量が少なすぎ、水を入れるときにポリタンクを出す必要があり面倒など。簡易的な水道なので節約して使う必要があり、本格的な水道にはならない。
常設型給水タンク
清水タンクが専用で車両の床下やフロアの下などに常設してあるタイプです。容量も大きく50Lから数百リッターまである。
水タンクとしてのデメリットはほとんど無いが、コストが高くなる、メンテナンスがしづらい、水を満水にすると重くなる、水を入れるのに時間がかかるなどはある。
メリットはなんと言ってもその水の容量。シャワーの水も兼ねている場合がほとんどなので100L以上あるととても使い勝手が良い。
そしてポリタンクタイプのようにタンクを外に出して給水することはない。車両に設置された給水口より水道ホースをいれて直接給水をします。
水道ポンプは電気式が一般的
キャンピングカーの水道は基本的に電気式の水・ウォーターポンプでタンクより水を汲み上げ蛇口などに供給をしています。
なのでポンプの電源スイッチを入れないと蛇口を捻っても水は出ません。ポンプの電源はサブバッテリーより取っている。
水道の排水はどこに流す?
水道から出た水を排水すると排水タンク(グレータンク)にたまります。
給水タンクがポリタンクの場合、同形状同容量のポリタンクが横に並んでいるはずです。給水、排水タンクの取り違いには注意しましょう。色分けやステッカーなどで識別しておくとよいかもしれない。
常設型給水タンクの場合、おおよそ同じ容量の排水タンクがフロア下などに備わっている。シャワー排水などもこのグレータンクに溜まる。
ちなみにトイレはブラックタンクとして別のところにたまる。
水道が簡易シャワーになるタイプも
水道の蛇口が取り外し式のシャワーヘッドになるタイプも有り、これを使うと車外にシャワーヘッドを出して屋外簡易シャワーとして使える。
お湯をちょっと沸かしてポリタンに戻せば温かいシャワーを使うことも可能だ。
キャンピングカーの水道は飲料できる?
キャンピングカーの清水タンクは基本的に飲料水としての使用は推奨されていない。飲料水は別途ペットボトルなどを用意して使うことがほとんどである。
飲料水としては使わないが、洗顔や歯磨き、皿洗いなど日常生活水としての利用は普通にできる。
ちなみにうちのアウトドアジュニアは購入時より清水タンクの洗浄、毎回帰宅後の排水などをして、清水タンクの水を日常的に飲んでいるし料理にも使っている。
キャンピングカーの水道を使うときの注意
キャンピングカーの水道は家庭の水道のように水圧により水が出るわけではなく、電動水ポンプにより供給をされている。
また家庭用とは構造が色々違うので、キャンピングカー水道では使用上の注意点がいくつかある。
ポンプを動かしっぱなしにしない
水ポンプはスイッチにより稼動をする。蛇口を閉じると圧によりモーターは止まる構造になっているが、機種によっては長時間水道を使わない場合水ポンプのスイッチを切る必要がある車種も存在する。
清水タンクの容量を常にチェックする
清水タンクの水が空っぽになると、当然だが水は使えない。特にポリタンクの場合その容量は本当に少ない。10Lの水など使ってしまえばあっという間だ。できれば予備のポリタンクを用意したいくらいである。
清水タンクの容量は常にチェックして使用量を確認するようにしたい。歯磨きの途中で水がなくなるとちょっと悲惨である。
また清水タンク画からの状態で水ポンプを空回しするとポンプに非常に悪影響があるのでこれも注意だ。
排水に熱湯を流さない
茹でものをしたり、残り湯を熱いまま排水には流さないようにしたい。排水パイプはスチール製ではなく、ビニール系のパイプのことが多い。100度以上に耐えることができるが、劣化を防ぐためにも熱湯は一旦冷ましてから排水に流したい。
ただ、キャンピングカーは水を節約したいもの。お湯はとても貴重なので、残しておき洗い物などに使うとよいだろう。
旅行から帰ったら清水・排水タンクは空にする
旅行から帰ったらキャンピングカーの清水タンク・排水タンクは必ずすべて排水をして空にしよう。
特に夏場など、排水タンクそのままはとてもまずい。ポリタンクなら交換は簡単だが、常設型の清水タンクや排水タンクが腐ると大変なことになる。
キャンピングカー帰宅後は必ずすべての水タンクを排水しよう。
冬場の水道ライン凍結に注意する
外気温が氷点下になる冬場やスキー場でキャンピングカーを停泊すると水道ラインが凍結することがあります。水道や蛇口は車内にあるので、ここが凍ることはめったにありません。
しかし、タンクやその周辺の水道ラインはフロア下などに設置されているため、外気温の影響をモロに受けます。
ポリタンク型の水道であれば電源を切って蛇口を開け水道の水をタンクに戻す。または給水タンクよりポンプを引き上げ水ポンプを回して水道ライン内の水をすべて排出しておきましょう。
常設型の水道の場合は、キャンピングカーによって凍結するウィークポイントがありますので個々の対応が必要。
ちなみにうちのアウトドアジュニアの場合は、冷蔵庫後ろに水道関連が集中をしているのでファンを取り付け車内・冷蔵庫排気をファンで常時循環させて凍結を防いでいる。この方法でマイナス10度以上のスキー場でも水道凍結はしないこと確認済み。
以下のページでうちのアウトドアジュニアの水道凍結防止ファンについて書いてあるので合わせて見ていただければと思う。
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キャンピングカーの凍結防止【冷蔵庫排熱・室内循環ファン】
キャンピングカーの水回り凍結防止についてどのような対策があるかを考えてみよう。冬になるとスキー場に行くキャンピングカー増える。さらにモノ好きはわざわざ雪深いところや北海道なんかにも行ったりする。 室内 ...
アウトドアジュニアの水道について
キャンピングカーアウトドアジュニアの清水タンクはなんと150Lという大容量の給水タンクがついている。給水タンクの位置はリアバンパーのちょうど上辺り。
こちらは点検口より給水タンクを見たところ。給水口は車両後方の給水タンク横についている。蓋を開ければ水道ホースで直接水を給水できる。
蛇口はエントランスすぐにありとても使い勝手が良い。蛇口は家庭用の普通の混合栓を使っている。お湯は電気温水器(24L)がある。発電機やAC100Vでお湯を沸かすことができ、一旦沸かしておくと1日位は普通にお湯やシャワーを使うことができる。
リー社長はポリンタンクの10L程度の使えない水道では本当に困るということで、このアウトドアジュニアには車格では想像もつかないような大きさの給水タンクが取り付けられているのだ。
この大容量給水タンクのおかげで3、4日程度の車中泊や停泊はあまり水の心配をしなくて済む。
まとめ
キャンピングカーの水道はとても大切な設備と思う。この水道設備があることで、料理はもちろん夜寝る前の洗顔や歯磨きなども心配なく行えるし、深夜や雨の道の駅やパーキングのトイレへ行かなくて済むのだ。
キャピングカーの水道はある無しの他、そのタンク容量はもちろん、かなり大切なのは清水タンクへの給水方法は必ず確認をしよう。20Lのポリタンクを車両後方車内より外して、エントランスを通って水満タンにしてから重たいタンク持ってキャンピングカー内往復はけっこうツライぞ。
またポリタン20Lの水というのは、本当に少ない。キャンピングカー購入前にぜひオートキャンプ場など行ってポリタン1個でどのくらい持つのか、実際のキャンプ生活でどのくらいの水を必要とするのかは事前チェック大切と思う。