記事はプロモーションが含まれています。またAmazonのアソシエイトとして当サイトは適格販売により収入を得ています。
キャンピングカーのキッチンは必要か不要か・・・よくかわされる話であり、終わりなき議論と思う。キャンピングカーという限られた空間の中で、どのキッチン設備が必要で何におもむきを置くかで、その考えは非常に変わってくるであろう。
オレのキャンピングカーアウトドアジュニアは「これがキッチン!」といえるような設備は整っていない。しかし、必要にして十分なモノがそろっていると考える。
キッチンという設備はキャンピングカーにどうあるべきか、キッチンが付いていることの利便性、必要な設備などキッチンについて解説をします。さらにウチのジュニアを例にしてみてキャンピングカーにおいてのキッチンの重要性も考えてみた。
この記事に書いてあるコト
8ナンバーキャンピングカーは炊事施設が必須
キャンピングカーにキッチンが必要か、シンクが必要か、水道施設が必要か・・・という議論の前に、そのキャンピングカーが「8ナンバー」を取得する場合、就寝施設や炊事関連の構造要件がある。

- http://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/kensa/PDF/kubun-3-4-80.pdf
- 10リットル以上の水を貯蔵できるタンク及び洗面台等を有し、タンクから洗面台等に水を供給できる構造機能を有していること
- 10リットル以上の排水を貯蔵できるタンクを有していること
- 洗面台等は、車室内において容易に使用することができる位置にあること
- 洗面台等を利用するための床面から上方には有効高さ1,600㎜以上の空間を有していること
- 調理台等調理に使用する場所は0.3m以上×0.2m以上の平面を有すること
- コンロ等により炊事を行うことができること
- 火気等熱量を発生する場所の付近は、発生した熱量により火災を生じない等十分な耐熱性・耐火性を有し、その付近の窓又は換気扇等により必要な換気が行えること
- 燃料タンクの設置場所は車室内と隔壁で仕切られ、かつ、車外との通気が十分確保されていること
登録条件/乗車定員の三分の一が就寝でき(最低2名以上)、かつ就寝設備を確保していること。
室内高が1600㎜以上や10L以上の供給、排水設備、調理台として使用する場所は0.3m以上×0.2m以上の平面炊事設備を備えていることなどが明記されている。
なので、キッチンがいる、いらないは別として8ナンバーキャンピングカーの場合、そもそも必須設備となる。これら以外にも多数の要項があるのでチェックしてみてほしい。
※法律からみ、オレは専門家ではないので、もし誤認識あればご指摘してください。
キャンピングカーにキッチンのあるメリット

キャンピングカーにおけるキッチンのメリットをチェックしてみよう。
さまざまな場所で料理をすることができる
キャンピングカーにキッチンのあるメリットはいろいろなところで料理をすることができることだろう。
それは道の駅やサービスエリアの車中泊などで実感するだろう。旅先のキャンピングカー車内で料理ができるのはかなりのメリットである。
毎回外食とういことと比較をすれば、飲食費用の節減にもつながる。
さらに外が悪天候や雪など天気が悪い場合、キャンピングカー車内で料理ができて食事が可能なら本当に助かる。
冷めた料理を暖められる
キャンピングカー車内にキッチンがあり、料理をあたためる設備があれば冷めたコンビニ弁当はもちろん、スーパーの閉店直前惣菜や食材をあたためることができる。
料理は温かいだけで、とてもおいしくなるのは当然で、食材をあたためることが簡単にできるキッチン設備は非常に重宝するだろう。
地元の名産・特産をすぐに味わえる
旅先の道の駅や地元スーパーをのぞくと、地方ならではの食材が並んでいる。地元の肴はもちろん、農産物では見たことのない野菜や、本当に新鮮な果物などがめっちゃ安く手に入る。
このように地方に行ったときにその土地の食材を手に入れて料理するのはキャンピングカーならではあり、キッチンがあれば簡単にそれらをテーブルに並べることができる。
なんて贅沢なことだろう。
水道設備があると洗顔・化粧・歯磨きができる
キッチンがあるということは上下水道も備わっている。このキャンピングカー車内で水道が使えるのは本当に便利である。洗顔、歯磨きが車内でできるのは本当に助かる。
また女性の場合、洗顔お化粧はとても大切なこと。キャンピングカー車内でのキッチン水道設備は重要アイテムと考える。
料理をすると簡易暖房・加湿になる
春秋など暖房つけるほどではないが、肌寒いときなどがある。そんな時キッチンで煮炊きをすると、これが思ったよりも暖かい。
キッチンで料理をするとキャンピングカー車内がかなり加湿されるのも大きな理由だろう。
さらにお鍋などをやれば、キャンカー車内の暖房加湿を一挙にできるので、大変便利である。
キャンピングカーキッチンの構造・構成

キャンピングカーのキッチンを構成するものにシンク、コンロ、調理台と一般的な住宅と同じもので構成をされています。これに冷蔵庫や電子レンジ、換気扇、収納などが加わります。
それぞれのキッチンアイテムについて確認をしてみましょう。
シンク
上下水道の流し。
水道は清水タンク内に貯められた水を電動ポンプで汲み上げる方法とポリタンなどを配置して、コックで出すタイプなどいろいろなパターンが有る。キャブコンなどは電動ポンプが多く、バンコンなどはポリタン設置タイプなども見られる。
また排水設備はシンク下に設置されていて、清水タンクと同量の排水設備を持つものが多い。
キャブコンなどはフロア下にグレータンクという排水設備を持っていて、車両下のドレンから排水ができるようにもなっている。
コンロ
コンロは調理をする上で一番重要。コンロ熱源はカセットガスを筆頭に、備え付けコンロを持つキャンピングカーはプロパンなども使われている。
安全という意味ではIHコンロを使う方も多くなっているが、電源の確保が重要になる。
一番簡単で汎用性が高いのがカセットコンロ。日本全国、コンビニでもカセットガスは手に入る。
調理台
料理をする上で調理台は大切な作業スペース。まな板が置けるような広さがあるとよいだろう。
またコンロを独立して持たず、カセットコンロ代用の場合はそれがおけるような場所もあるとうれしい。
ダイネットのテーブルも料理の調理台としても活躍できる。備え付けコンロやシンクにカバーをして調理台に早変わりするタイプも有る。
電子レンジ
キャンピングカーの電化が進み、サブバッテリーのリチウム化・大容量化になり電子レンジを搭載するキャンピングカーが増えた。いまやキャンピングカーキッチンの主役は電子レンジではないだろうか。
開いている場所に自分で電子レンジを積んでいる方もいるだろう。RVパークやオートキャンプサイトでAC電源が供給されれば、使い勝手は抜群である。
キャンピングカーのキッチンは必要?
キャンピングカーには1ナンバーや4ナンバー、軽キャンパーなどがあるので、キッチンが必ずしも必須としない車種も存在をする。
8ナンバーが必要であればキッチン設備は必須となる。しかしキャンピングカーだけど必要ない車種もあるとなると、そこに必要か?不必要か?という話も出てくるのであろう。
料理をするという前提で・・・結論から言えば以下の、10L程度の水回りであれば、キッチン設備は必要ないと考えるのだが、どうだろう。
- ポリタンク程度の清水タンクや排水タンク
- 温水設備がない
というか、水容量が少なければキッチンとして料理をするのが非常に難しくなる。
カセットコンロでカップラーメンのお湯を沸かすのは料理とは言わないと考える。すまん。
キッチンが必要ない理由・デメリット
キャンピングカーのキッチンを考える時にそれが必要ない理由がいくつかある・・・
- 車体が小さいキャンピングカー(軽キャン等)にはそのスペースがない
- ポリタンク程度の容量(10L程度)ではすぐに水がなくなる
- 給水、排水で重たいポリタンクを取り外す必要があるので面倒
- 簡易的な水設備なので、お湯が作れない・使えない
- 道の駅やSA・PA、パーキング施設、さらに日帰り温泉等の道中における設備が非常に整っている
それはキッチンが必要ないのではなく、そもそも「使える」キッチン設備がつけられないということだよね?
ところで、「道の駅などの設備が整っている」という理由は、キッチンがいらない理由にならないよ。いらないという理由を探しているだけと思うのだが・・・
使えるキッチンあれば、わざわざ道の駅探す必要ないものな。ところで絶対に道の駅で炊事や皿洗いはするなよ。
容量のある清水・排水タンクがキッチンには必要
ポリタンクの清水・排水タンク程度の水回りしか取り付けられないのであれば、キッチンは微妙です。あれば助かるけど、料理はしないのでは?キッチンでとても大切なのは水回り。
その水回りがポリタン10Lであれば、まったく使えません。そして使えないことより使わなくなること間違いなし。皿洗いは無理だし歯磨き洗顔程度になるでしょう。
そもそもポリタンを取り出して給水したり、排水したりすることが、マジで面倒になる。なので、使わなくなる。腰痛めそうだし。
ようはしっかりと容量のある清水・排水タンクが存在をしていて、清水も車体に直接給水ができる、排水もワンタッチで排水ができる。このような構造になっていて、はじめてキッチン(の水回り)として成り立つのだ。
使えない設備は必要とか不必要という議論にならないのでは?
アウトドアジュニアのキッチン・シンク・電子レンジ
以上のことを踏まえて、キャンピングカーアウトドアジュニアのキッチン周りを見ながら、それぞれのアイテムについてチェックしてみよう。
常設キッチンコンロはいる?
アウトドアジュニアに常設キッチンコンロの設備はない。コレは大正解。なので、(オレは)キッチンの「備え付けコンロ」はいらない。
オレ的に通常のキャンピングカーでもキッチンコンロ、火の設備を常設するのは必要ないと思っている。ジャマだし、使いづらい。アメ車キャンパーくらいの広大な室内あればいいけど。

カセットガスコンロをダブルで使うほうが絶対に使いやすいし、しまう時もコンパクトにまとまる。この程度の青椒肉絲、麻婆豆腐、餃子、かに玉程度ならカセットコンロのほうが調理をしやすい。火力もあるしね。
ちなみにレトルトじゃないぞ。青椒肉絲、麻婆豆腐、かに玉などは家と一緒にふつうに料理する。
キャンピングカーの設備で、あのキッチンコンロほど、活躍の場が非常に少なく、その割に場所、スペースを食うものも無いと考えている。マジ邪魔。LPガスの充填も大変そうだし、ガスタンクを置く場所もかなりスペースが必要。
まぁ、ギャレーの一体型の場合は仕方ないが。
キャンカー備え付けコンロって28cmのフライパンや大鍋を一緒に置くことはできるんだっけ?(知らない)
シンクは必要?
シンクは絶対に必要。無いと困るし、本当に不便。キャンピングカー内で、いつもかなりの料理をするオレにとって、シンクは絶対必需品。
アウトドアジュニアの水回りを支える清水タンクは150Lある。余裕が違います。
電気温水器と混合栓により、自宅並みの使い勝手。熱湯出してまな板の消毒は必須よ。熱い湯が出るので皿洗いも洗剤は使う必要がない。
顔洗って、歯を磨く時も絶対必要。さらに飲み終わった缶チューハイの空き缶を投げて置けるゴミ箱代わりにも大活躍。
丸いシンクは使いにくい

ところで、キャンピングカーでも・・・デザイン性を重視した丸いシンクがあるが、これは本当に使いづらい。やめておいたほうが無難。
まずまな板がきちんと洗いずらい。同じ縦横寸法をとった場合、面積が小さくなりデッドスペースも増える。丸シンクは使いにくいと思って間違いない。
電子レンジはいる?

結論は発電機やリチウムサブバッテリーを積んでいない場合、常時自由に使えない電子レンジならいらない。AC電源使えるキャンプ場あるけど電子レンジ使うと落ちそう。また電子レンジ使う時は、他の電気使えなさそう。
基本、スタンドアローンで使えない電子レンジなら、コンビニとかスーパーのレンジ使うのが現実的じゃないでしょうか?
というわけで大容量ホンダEU28isを積んでいるジュニアは温水器つけっぱなし、テレビつけっぱなし、冷蔵庫つけっぱなし、あちこちの電気つけっぱなしでも、普通に電子レンジ使える。大活躍よ。オレは絶対に必要。
また、ジュニアの電子レンジはオーブン機能付きのレンジなので、オーブン料理もできる。これが地味に便利。マグロのカマとかピザとかがオーブンで焼けるのはとてもうれしい。
というわけで、発電機やそれに耐えられるリチウムサブバッテリー無いなら電子レンジは無用の長物ではないだろうか。
冷蔵庫はいる?

キャンピングカーに冷蔵庫は絶対必需品である。冷蔵庫いらない・・・そんなコト言うやついるのか?
冷蔵庫はキャンピングカーに絶対必要だろ?オレはハイエースのときにもカセットコンロ使える3ウェイの冷蔵庫を導入していた。
冷たい飲み物(ビール・酒)はもちろん、食材の保存、保管も冷蔵庫は必須だ。さらに酎ハイの氷も大事ね。逆に冷蔵庫がいらない理由なんてあるのだろうか。
オレ的に自宅災害対策としてソーラー発電を導入、どのような状態でもキャンピングカー内の冷蔵庫が稼働している状況を作りたいと思っている。
そのくらい冷蔵庫は必須、必要ね。
換気扇は必要?
キャンピングカーではかなりの割合で換気扇がついている場合が多い。これはキッチン用途というよりも車内換気が主目的のことがおおい。
キャンピングカー車内キッチンで料理を頻繁にする場合、テーブルで鍋や焼き鳥焼き魚などやる場合火や煙の換気は大切になってくる。またキャンピングカー車内は密閉空間なのでこのようか火気を扱う場合一酸化炭素中毒の注意もある。
そのためキャンピングカーの換気扇は必要と考えます。
合わせて読みたい
まとめ
キャンピングカーという車でキッチンの必要性は人によりかなり違ってくる。
しかしキャンピングカーであるのに、水回りいらない、シンクいらない、電子レンジいらない、冷蔵庫いらない・・・なんのためのキャンピンカーだろうか。ウチはちょい前に食洗機も積んでいたし、今ではビールサーバーに製氷機おろして冷凍庫に積み替えた。
物理的にそれらを搭載できないのであれば、仕方ないけどな。本人が良ければいいんじゃねということだろう。趣味ものだし。
だったらハイエースにイレクターベッド、ミニバンのシートアレンジでいいんじゃね?使い勝手いいし、安いし。
車中泊車とキャンピングカーは、そもそも土俵が違うと思う。まぁ、こうやってこねくり回すのが楽しいのだ。