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キャンピングカーにトイレは必要か?キャンピングカーの購入などを考えている時、その取捨選択を迷う装備にトイレがある。キャンピングカーのトイレををどうするかということを考えてみよう。
そう、キャンピングカーを購入しようと考える時に、必ず議論になるのが・・・このキャンピングカーにトイレは必要か?不必要か?という問題だ。
キャンピングカーを持っているあなたも、これからキャンピングカーを購入しようと考えているあなたも、一度はトイレについての必要性を考えたことがあるのではないだろうか。
そこで、きちんとしたトイレスペースを持っているキャンピンカーアウトドアジュニアを乗っているオレが、この問題について確認をしたいと思う。
この記事に書いてあるコト
キャンピングカーのトイレとは
キャンピングカーのトイレは、スペースの都合により様々な形がある。アメリカンモーターホームであれば、普通の家と同じようなトイレから、カセットトイレを簡易的に持っているなどキャンピングカーが100台あれば100通りのパターンがある。
まずはキャンピングカーのトイレ装着率やメリット、デメリットなどを確認してみよう。
キャンピングカーのトイレ装着率を確認してみる
それでは、現在キャンピングカーにはどのくらいトイレの装着率があるのだろう。
日本RV協会が発行している一番新しい「キャンピングカー白書」によると、キャンピングカーのトイレの装着率というのは約6割くらい。思ったほど多い。
ただし、この装着率も少しずつ落ちてきているという。たぶんこれは「軽キャンピングカー・バンコン」の増大によるものではないかと思う。
キャンピングカーにトイレがあるメリット
キャンピングカーにトイレを装着しているとメリットは本当にたくさんある。
このメリットがあるからこそ、キャンピングカーの特徴が活かせるのではないかとも思っている。
トイレを探す・待つ必要がない
キャンピングカーで旅行に出た時、旅先でトイレを探す必要がなくなる。少なくともトイレを中心に旅程やスケジュールを考える必要がない。
連休の観光地や道の駅、サービスエリアは本当に混む。そしてトイレも本当に混む。このようなめちゃ混みトイレを使うことを考えなくてすむのもかなりのメリットだ。
どこでも車中泊できる
キャンピングカーにトイレがあればどこでも車中泊できます。人気のない山中の駐車場やシーズンを外れた海水浴場、さらには道の駅でもトイレから一番遠い場所にキャンピングカーを止めることができる。
車中泊をするときにトイレがなくても大丈夫というのは想像以上に楽だ。
悪天候で外に出る必要がない
キャンピングカーの旅行中がすべて好天ではない。1年を通して四季がある日本での旅行は、案外いい季節が少ない。
それは雨だったり風だったり雪だったり、台風だったり・・・そんな悪天候の中に快適なキャンピングカー車内から外に出るのはきつい。
さらに深夜などのトイレは防犯的にもよくない。これがキャンピングカーにトイレがあればすべて解決をする。それが簡易的なものでもカセットトイレでもいいではないか。
女性・子供の渋滞時などのキャンカートイレ
キャンピングカーで旅行する時、女性、子供がいる場合、トイレは大活躍、超便利だ。間違いない。そのためにあるといっても過言でなはい。
あなたもテレビなどで、お盆などの帰省ラッシュ、大渋滞の時のサービスエリアトイレの地獄を見たことがあるかと思います。
女性が男子トイレを拝借なんて映像も流れていて・・・マジかと思った方もいるでしょう。
さらに人が混んでいる時、トイレは非常に汚くなっている事が多々あります。トイレットペーパーがなくなっていることなども。
そんなテレビの映像や人の話を聞くたびに、キャンピングカーにトイレがあって本当によかったと思っています。「トイレ渋滞」・・このようなことはいまだかつて経験をしたことがありませんし、並びたいとも思いません。
また・・・よく高速道路渋滞時にキャンピングカーのトイレを借りに来るなんて話がありますが・・・これは大いにありえるでしょう。盆暮れ正月で事故渋滞の2時間立ち往生。そこに超目立つキャンピングカーがいれば・・なきにしもあらず。
ただ、そもそも、渋滞を回避したいからキャンピングカーなのではないかと思う。オレは絶対に渋滞をしている期間、時間帯には絶対に高速へ入らない。
さらに言えば渋滞しているサービスなどには入らない。サービスエリアやパーキングエリアに入って駐車をしても施設から1番遠い場所に駐車するなどすれば、このようなことにならないと考えるが、いかがだろう。
逆にキャンピングカーにトイレがあれば、多少の渋滞に突っ込んでいっても、大賑わいのサービスエリアやイベント会場に行っても、まったくもって余裕である。
女性や子供がいる場合、キャンピングカーにトイレは必須と考える。女性と子供をトイレ無し車に乗せて、大渋滞や人がたくさんいる場所に行く勇気はオレにはない。
キャンピングカーでトイレが必要ない理由とは?
そんなメリット盛りだくさんのキャンピングカートイレではあるが、一方でトイレのデメリットや必要ないという見方もできる。
キャンピングカーのトイレが必要ない理由とはどのようなものがあるだろう。
日本全国どこでもトイレがある
現代は「道の駅」や「サービスエリア」「パーキングエリア」「コンビニ」にトイレがあるという理由で、キャンピングカーのトイレはいらないだろう・・・という理由があります。
そしてその施設のトイレは本当にきれいだ。
どこのトイレも空調はもちろん、ふつうにウォッシュレット装備も当たり前になっている。
このような快適なトイレが日本全国各所にあれば、わざわざキャンピングカーにトイレを装着する必要がないということ。
キャンピングカーにトイレのスペースがない
今流行の軽自動車キャンピングカーやハイエースベースのバンコン、小さいキャブコンなどは、そもそもスペースが無いのでトイレを置くことは不可能でしょう。
キャンピングカーのスペースを使う場合、優先順位を考えればベッド、ダイネットとなり、トイレはその次になることが多い。もしかしたら荷物スペース・ストレージのほうが優先順位が高く物置にポータブルトイレをのせているパターンが多いかもしれない。
ポータブルトイレを安心として捉えて、備え付けるのは絶対に悪くありません。最終手段は自分のキャンピングカーに備わっている。
なので、余裕を持って行動ができ、最悪の場合は、最終手段のポータブルトイレがあるというのは非常に良いと思います。
おすすめとしてキャンプ テント 着替え 1人用を用意しておくと、そのポータブルトイレは結構使えるのではないかと考えています。
汚物処理がイヤ
キャンピングカーにトイレがついているにも関わらず、使っていないという方のダントツ理由が・・この「汚物処理がイヤ」「汚物処理が面倒」「トイレ掃除が面倒」「トイレ後処理が面倒」とういものです。
コレについては一理あります。
特にポータルトイレなどブラックタンクが一体式の場合、汚物処理で本体を外に出すのはとても大変ではないだろうか。
ならば面倒でも施設のトイレを使うというのは非常に理解できる。
キャンピングカーのトイレの種類と汚水処理法
キャンピングカートイレの種類を見ていこう。
トイレと言っても大きな差はなく、どちらかというと設置方式やブラック(汚物)タンクがどの様になっているかなどで大別できる。
おおまかな種類は以下の3種類となる。
ポータブル式トイレ
出典:アマゾン
日本におけるキャンピングカーで、もしトイレを装着するとなるとまっさきに浮かぶのがこのポータブルトイレだろう。
ポータブルと名のついている通り、持ち運びができるトイレです。トイレ本体と汚水タンクが一体式になっている。ものによってはトイレの洗浄水タンクも備わっていて、簡易水洗トイレ的なポータブルトイレもある。
小型で持ち運びしやすいので、バンコンや軽キャンピングカーなどスペースが少ないキャンピングカーやキャブコンでもマルチスペースやストレージに置くことも可能でしょう。
スペースさえあれば、ネットショップなどで安いポータブルトイレを購入すればコスト節減にもなる。
キャンピングカーのトイレの一番候補となるだろう。
タンク容量は10リットル程度となっている。家族4人が普通に使うと2日程度だろう。
汚水処理の際にはタンクを外し、先述したRVパークにあるダンプステーションまたは自宅のトイレ、汚水蓋を開けて汚水を捨てます。自宅外にある汚水蓋を開けて処理するのが一番簡単です。
ポータブルトイレについては以下の記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
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キャンピングカーにおすすめポータブルトイレ5選
キャンピングカーにおすすめのポータブルトイレをチェックしてみた。ウチもキャンピングカーアウトドアジュニアの前に乗っていたハイエースにはポータブルトイレを積んでいたのだ。 そのポータブルトイレも、何かの ...
カセット式トイレ
キャンピングカーのトイレとして一番現実的で、一番快適に使えるのがこのカセット式トイレと考える。
キャブコンなど比較的広いスペースを取れるキャンピングカーに多く装着されている。カセットトイレとはその名の通り汚物タンクをキャンピングカー車両外部より取り出せることができるタイプ。
汚物処理も非常に簡単。専用のトイレルームやマルチルームなどに常設設置する必要がある。もちろんトイレ自体の取り外しはできない。
専用のトイレルームがあることで、基本的には扉のある独立した部屋がありプライバシーも保て女性も安心して使える。
使い勝手は自宅のトイレに近いものがあり水洗式なのでとてもきれいに使えます。
こちらも容量は10-20L程度。処理法もポータル部タイプと同様にダンプステーションまたは自宅のトイレ、汚水蓋を開けて汚水を捨てます。
ポータブルとの大きな違いは汚水カセットタンクがキャンピングカー車両の外から外すことができ、ポータブルトイレよりもはるかに簡単に汚水処理ができます。
頻繁にトイレを使うことが予想できる場合、ぜひカセット式トイレを検討したほうがいいと考えます。
マリン式トイレ
キャンピングカーのトイレとしては最上級のトイレ。カセット式トイレと同様にキャンピングカー車内に常設するタイプのトイレです。
こちらは船舶と同様の構造となっているのでマリン式トイレと呼ばれている。カセットトイレとの大きな違いは汚物処理方法。
マリン式の場合、フロア下に比較的大きい汚物タンクが設置されている。アメリカのキャンピングカーなど大きな車両に付けられている。
汚水処理はダンプステーションなどの設備で処理することになる。ホース接続式なので、処理は本当に簡単。ただ日本国内でダンプステーションが非常に少なく、このあたりがデメリットになりそう。
キャンピングカーのトイレの構造は?
キャンピングカーのカセット式トイレの構造を見ていこう。
キャンピングカーアウトドアジュニアに設置されているトイレは一般的なカセット式トイレです。今回はこのカセット式トイレがどの様になっているのかを解説したいと思う。
アウトドアジュニアにはトイレとシャワーで使える専用ルームが独立してあります。扉も一般家庭のジャバラ式扉が取り付けられている。
トイレを使わない場合、このように便座に蓋をしておく。便座はぐるぐる回り、任意の方向に向きを変えることが可能。
トイレを使用する場合、こちらの方向に便座を向け、蓋を開けて使用をする。
トイレ本体の便座下に蓋を開閉するレバーがある。このレバーは必ずトイレを使う前に開けるようにする。
なぜなら、自宅から標高の違う場所へ移動するとタンク内の空気圧が変わる。用を足したあとにこのレバーを開くと圧で便器内に溜まったものが飛び散る可能性がある。
必ずトイレを使う前にレバーを操作して弁蓋を開いてから用をたそう。笑い事では済まされないw
レバーを操作すると、このように弁蓋が開く。蓋が半開きになっているのがわかるだろうか。使用時は全開にする。
カセットトイレは水洗式になっている。この部分に洗浄水が貯められている。水の補給はキャンカー車両外部に入れ口があり、そこから行う。
洗浄水タンクにあるレパーを上げ押し込むことでトイレ便器内に洗浄水が流れる。
トイレに洗浄水が流れたら弁蓋開閉レバーを操作して蓋を全閉してトイレ操作は完了です。
ちなみにレバー右側にある四角のものはタンク容量ランプです。8割ほど汚水タンクがいっぱいになると点灯をします。電源は単三電池2本。
といっても、弁蓋を開ければどのくらい溜まっているかは目視で確認可能です。というわけで、うちの場合電池は取り外してあります。
汚物・ブラックタンクとトイレ洗浄水を入れる蓋はキャンピングカー車両の運転席側側面にある。
上がトイレ洗浄水を入れるところ、下が汚物タンクが入っている扉。それぞれ鍵がありロックできる。
こちらが洗浄水をいれるところ。水道ホースで直接入れることができる。
こちらがトイレの汚物タンク。
このようにキャンピングカ車両より引き出す。
黄色い蓋を取り外し汚物を流す。右側にある黄色いボタンは空気抜きで、実際に流す場合は黄色ボタンを押すと一気に排出される。
黄色の蓋は洗浄剤をはかれるようスケールがあります。
アウトドアジュニアのトイレ使用頻度は?
さて、ここからは実際にキャンピングカーのトイレとはどのような感じで使われ、どの程度の頻度で利用するものだろうかぶっちゃけた話をしたいと思う。
ウチのキャンピングカーについているトイレの使用頻度だが、これはもうかなり頻繁に使っていると言っていいだろう。きちんとした独立のトイレに、きっちりと座れる
そして、座ってもしっかりと足を置けるスペースがある。ゆったりと座れて用が足せるのだ。このトイレがあるからキャンピングカーで出かけようという気になる。
道の駅にトイレがあるじゃないか、パーキングエリアにトイレが有る場所を探せばいいじゃないか・・・そんな声も聞こえますが、すべてNOです。
キャンピングカー車内で食事して、ビール飲んで、酒のんで、トイレに頻繁に行くのに車外へ行くのは本当に面倒。それが、これだけ完璧なトイレがあれば、絶対に使うというものですよ。うちのトイレ使用率は相当高い。
トイレ用事で道の駅やサービスエリアに行く場合であれば、施設のトイレは使う。しかし道の駅に車中泊の場合、施設から遠いところへキャンピングカーを止めることが多いので施設トイレを使う頻度は少ない。
帰ってくると、キャンカーのでかいブラックタンクがいつも満杯である。そして帰宅後、みなさんの嫌がる汚物処理であるが、そんなに面倒ではない。
たしかに家のトイレは流せば終わりですから、汚物処理という非日常的なことは一切ありません。
しかし、考えてみて下さい。ちょっとした汚物処理を面倒がるだけで、そのキャンピングカーのトイレを使わないなんて、本当にもったいない。
うちのキャンピングカーの場合、ブラックタンクはこのようにボディから直接タンクのみを引き出すことが出来る。タンクに持つ場所もきちんとあり、取り出しも非常に簡単である。
さて、そのタンク内の汚物を流す作業があるのだが、自宅内のトイレに行く必要はない。戸建住宅に限られるが庭や玄関先にある汚水槽に流せば完了である。
自宅玄関先にこのような汚水と書かれた蓋があると思う。これは下水に通じている蓋です。この蓋をマイナスドライバー等でこじり、蓋を開けます。
そこへブラックタンクの汚水を流せば完了です。
タンクの中清掃?そんなこと今までやったことないです。真水入れて2回ほどシェイクして流して、新しいきれいな水を入れてアクアケムいれておくだけです。これでニオイなど出たことない。
トイレ本体の掃除についてですが、オレがよくやるのはシャワー中にトイレ掃除をしてしまうこと。シャワーを浴びる前にトイレ掃除して、そのままシャワーを浴びる。一石二鳥。すごい楽。
ウチのようなキャブコン固定式トイレの処理はとても簡単。使い勝手もよいのでキャンピングカーで出かけた場合は非常によく使っている。
まとめ
キャンピングカー購入に際してトイレに悩んでいる方は、ぜひポータブルトイレを購入してみよう。そして、それを実際に車においてみよう。
ミニバンやバンコンであれば、最後尾においておくだけで、ずいぶんと違うはずだ。
キャンピングカーにトイレは必要・・・というか、なければ、オレは4ナンバーのイレクターベッドハイエースで十分です。
トイレがあることにより、道の駅やトイレのあるパーキングを探す必要もなく、一気に自由度が上がります。
この画像も佐渡ヶ島の西海岸、人が誰もいない海岸でP泊したときのもの。夕方になると、人はおろか、近くを走る道路には車も来なかった。とうぜんトイレも何もない。
というわけで、キャンピングカーにトイレがあることで、とんでもないド田舎の人気が全くない、だけど自然がすごいきれいなところにP泊できますよ。これぞ自由なキャンピングカーの醍醐味!
人と車がグチャ混み人気の道の駅や、帰省途中で大渋滞高速サービスエリアでの車中泊はオレは無理・・・
基本的にパーキングなどはトイレに近いところが混み、行列もできます。そんなグチャ混み、大渋滞を避けることが出来るキャンカー、そしてトイレは絶対必需品の一つと考えます。
ぜひ、キャンピングカーの装備にトイレを一考、また使っていない方はトイレ利用をしてみてはいかがでしょう。