記事はプロモーションが含まれています
ポータブル電源とは何か?について解説をしていきます。
ポータブル電源とは、モバイルバッテリーとは別物であるとしたうえで、そもそもポータブル電源はどのようなことができるかについて解説をしていきます。
そのうえで、どの程度の安全策が必要なのかについても解説をしていきます。
この記事に書いてあるコト
モバイルバッテリーとの違い
ポータブル電源は、家庭用コンセントの電源と同じ電力を家電などに流すことができるというもので、アウトドア家電であればアウトドア架電に電力を供給できるという商品です。
モバイルバッテリーは逆に家庭用のコンセントと同じ100ボルトというパワーの電力を家電に流すことはできません。
よって、スマートフォンや、12ボルトのバッテリーで充電可能な何かを充電することはできてもエネルギー消費が多すぎる家電に電力を供給させる余裕はありません。
だから、モバイルバッテリーは一度に放出できる消費電力というものが少なく、一度にたくさんの電力を消費する家電には不適合なバッテリーとなるのです。
よって、家電製品に電力をバッテリーから供給した場合、ポータブル電源を使用するということです。
ポータブル電源の選び方
ポタ電の選び方は、一度にバッテリー側から消費できるエネルギーの量が大きいもののほうが良いポタ電になります。
これは、ワット数という単位で記載されており、家電で言う商品電力が何ワットに相当するかが重要です。
たとえば、600ワットの消費電力を使用するトースターがあったと仮定した場合、1000ワットの電力をバッテリーから消費できるものであれば、余裕でトースターを動作させることが可能ですが、ポタ電からの消費電力が300ワットしか一度に消費できない場合、あと300ワット電力が足らず、電力の消費できる容量が不足となります。
こうなると電気が足りない機器は動作できないので、600ワットの電力を消費するトースターを動かすのであれば600ワット以上のポタ電がいるのです。
Whとは?
Whは、ワットアワーのことで一時間あたりに消費される電力のことです。
家電には一時間あたりに消費する電力の量があり、この量は絶対です。
なのでこの量の電気をポータブル電源が供給できないと家電は、一時間も動作できないとなるわけです。
逆を返せば、100ワットで動作可能な家電があると仮定し、ポータブル電源が1000ワットまで供給できると仮定した場合、割り算をすれば、100ワットの家電は10時間ポータブル電源で動作できるというわけです。
このように、一時間あたりにいつまで家電を動作できるのだろうかという計算をするためにワット数というものあり、このワット数という単位で動かしたい家電の動作可能時間を計算するのです。
純正弦波とは(波形の種類)
純正弦波は、交流電波のことで交流の電気が一定の綺麗な整った並である電気のことです。
家電製品は、交流という電力で動作するため、できれば一定に整っている電力が望ましいのです。
この電力をきれいに整える仕組みがインバーター制御というもので、波をきれいに整え、家電に使用可能な綺麗な交流電波の波に変えるのです。
他にも交流の電気には、短形波というものがあり、これは家電には使用できない波形になります。
そして、最後は、疑似的な正弦波というものがありまして、これは、インバーターというものを通さずに無理やりに、純正弦波を作り出して物で、あまり望ましくない電気の波形で家電製品を破壊する恐れがある物です。
なので、覚えるべきは、ポタ電のインバーター制御されて生み出された綺麗な純正弦波になり、この波形のみが家電が使用可能だという認識でよいです。
バッテリー容量
バッテリー容量は、ミリアンペアという単位で記載されており、これは、バッテリーの貯金できる電力の大きさを示しています。
なので、この部分が増えれば増えるほど、バッテリー側が消費できる電力も上がります。
ただ、ポータブル電源は、容量が増えれば増えるほどバッテリーの電力を消費した際熱量がバッテリーから発生するという問題もあり、バッテリーの貯金可能な電力が増えることは素直に喜ばしいことではありません。
むしろ熱に対して対策をする必要があるので、対策をしていない場合、バッテリーが爆発という問題も起きるのです。
出力ポートの種類出力ポートの種類とは、バッテリーの電気を家庭用コンセントとして放出するか、USBで放出するかという問題です。
モバイルバッテリーはACアダプターやUSBというものが多く、家庭用コンセントはまず無理です。
しかし、ポタ電は、家庭用コンセントで電力を与えるという選択が可能です。
定格出力の最大W数とは
格出力の最大ワット数は、ポータブル電源が一瞬だけマックスパワーで電力を相手に伝えることができる際の時間当たりの量のことです。
ここが大きいと起動時にたくさんの電力を消費する家電に対応できるのですが、大きくなればなるほどバッテリー側には負荷がかかります。
安全性を確認
ポタ電で重要な点は安全性にあり、大量に電気を保存し放出することができる分安全性はかなり重要です。
と言いますのも、ポタ電の成分はリチウムイオンであり、この物質は、電力を放出した際熱を帯びます。
そのため、通常は冷却を必要とする事態になり、これを行わないと爆発するという問題が起きるのです。
また、リチウムイオンは、バッテリーとしては大容量ですが粒子が不安定なので頑丈なケースに入れて保護しないと不安定になりこれも爆発ということになるので、頑丈さと冷却性という2つが重要な安全装置になるのです。
防災時に役立つ機能
ポータブル電源には、防災時に役立つ機能が付与されている物があり、例えば、簡易ラジオや簡易ライトなどのランタンになる物もあります。
特にラジオについては避難時において必需品なので、ポータブル電源に組み込まれていると嬉しい機能でしょう。
ポータブル電源のアプリ連携
リモート操作実は、ポータブル電源の中には、リモート遠隔操作が可能な物があり、遠隔操作にてポタ電に接続しているソーラーバッテリーを起動させ充電するということが可能となるなど便利な機能がある物があります。
他にもラジオ機能がある物を遠隔操作して操作するなどができるポータブル電源型のラジオというものもあります。
ポータブル電源メーカー
ポータブル電源メーカーは国内外に多くの企業が存在します。
主な企業だけでも次のメーカーが存在し、いずれもポータブル電源メーカーとして高い評価を受けています。
- ジャクリ(Jackery)
- アンカー(ANKER)
- JVCケンウッド
- EcoFlow(エコフロー)
- BLUETTI(ブルーティ)
これらのメーカーのポータブル電源を選んでおけばまず間違いないといっても過言ではありません。ポータブル電源メーカーをチェックしてみましょう。
ジャクリ(Jackery)
2012年米国シリコンバレーで設立されたポータブル電源メーカーです。
シリコンバレーの優秀な人材を多く登用し、中にはAppleの元バッテリーエンジニアが創業メンバーに加わっています。
特徴としては、プロダクトデザインの良さ、画面が見やすい、純性のソーラーパネルも用意されているといった3つの点に集約されます。
まず、使い勝手の良いプロダクトデザインは同社の魅力といえるでしょう。
使い勝手がよく、入出力のポートやボタンを正面にまとめていることから、移動することなくその場で様々な作業を行える仕様になっています。
また、ハンドル部分は折りたためるのでアウトドアでも場所を無駄に取ってしまったり、引っかかったりといったネガティブなことも起こりにくい製品です。
液晶ディスプレイも見やすさを追求しており、分かりやすく直感的に情報を把握できるようなデザインになっています。
明るい場所でも見やすい液晶は同社の魅力でもあります。
60Wと100Wの2種類の純正ソーラーパネルが用意され、現地でも充電作業ができるという優れものの製品を数多く出しています。
セットで購入すれば、かなり便利なポータブル電源になるでしょう。
アンカー(ANKER)
Anker (アンカー) は、中華人民共和国深セン市にあるポータブル電源メーカーです。
最近急激に成長を見せるポータブル電源メーカーとして、シェアを大幅に伸ばしています。
もともとモバイルバッテリー等のスマートフォン・タブレット関連製品の開発・販売を中心に行っていましたが、そこで得たノウハウを元に多くのポータブル電源を製造しています。
PowerIQの採用やモバイルとの相性の良さが特徴です。
Ankerには「PowerIQ」と呼ばれる充電ポートに接続された機器を自動的に検知し、最適な電流を送る技術があります。
これによって、接続した機器に最適の電流を送れる仕組みを持っています。
もともとポータブル電源メーカーではなく、モバイルバッテリーを製造していた経緯から、モバイル機器との相性もよく、充電しやすいデザインや設計になっているのも注目です。
JVCケンウッド
JVCケンウッドは日本のエレクトロニクスメーカーです。
堅実なポータブル電源を数多く製造しているのが特徴で、持ち運びしやすいサイズのものに強みを持っています。
単に出力や充電量を増やすのではなく、ポータブル電源として使いやすいサイズを追及しています。
EcoFlow(エコフロー)
EcoFlowは2017年に設立された日本の新興ポータブル電源メーカーです。
中国のDJI社のメンバーや国内の電源開発事業部のトップだったメンバーが参加する多国籍な創業メンバーで日本を中心に活躍しています。
定格出力を超えた電化製品でも使えるX-Boostテクノロジーを武器とし、消費電力の大きい電化製品を見分け、その電圧を下げることで定格出力を超える電化製品でも作動させられます。
エアコン、コンプレッサーレベルは難しいですが、これまでポータブル電源であきらめていた機器も動かせます。
BLUETTI(ブルーティ)
BLUETTIは中華人民共和国広東省深?市にあるポータブル電源メーカーです。
主力製品がポータブル電源だけあり、ハイエンド製品からローエンド製品まで幅広いラインナップが強みです。
蓄電池関連技術は世界トップレベルにあり、日本での知名度以上の実力を持った企業といえるでしょう。
ポータブル電源使い方の注意
ポータブル電源(ポタ電)の使い方はどのようなものがあるのでしょうか。
パススルー充電を使わない
パススルー充電とは、ポータブル電源を充電しながらデバイスの給電をする行為です。
この行為は充電と放電を同時に行うことはリチウムイオン電池に負荷をかけることになり、電池の劣化を早めてしまう原因を作ってしまいます。
ポータブル電源を長持ちさせたい場合は、行わないようにしましょう。
高温多湿は注意
アウトドアで活躍するポータブル電源ですが、実は高温多湿な環境は不向きです。
例えば、暑い季節に直射日光を当ててしまうと、内部のリチウム電池が熱を持ち、それによって劣化を促進させてしまいます。
同様に低温すぎる場所に置いても劣化の原因になります。
保管時は残量注意
長期保管する場合には、バッテリー残量を60~80%にしておきましょう。
半年で20%自然放電するポータブル電源の性質としてそのレベルに保っておくのが負担の少ない残量です。
半年後40~60%になるタイミングで適切な残量となっているかチェックを行い、併せて動作確認もしておきましょう。
リチウムはフル充電・フル放電しない
ポータブル電源に使われるリチウム電池は継ぎ足し充電自体問題ありませんが、フル充電とフル放電を繰り返すのは苦手です。
それだけ電池自体に負荷がかかるので、長年使いたい場合は60~80%てのレベルで使用し、すべて放電するまで使わないようにしましょう。
アウトドアで使ったら、自宅で60~80%に充電しておき保管するのがベストです。
まとめ
ポータブル電源においては、アウトドアで使用する場合できるだけワット数が多き商品が良いです。
そのうえで、ラジオ機能を搭載している物が結構優秀で、いざというとき、ラジオが活躍するため、ソーラーバッテリーで充電可能なポータブル電源がおすすめです。
なお、大容量ポーターブル電源は、熱に注意で熱を帯びている場合、爆発というリスクを背負うので放熱性についても着目しましょう。