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エアヒーターはキャンピングカーにある暖房器具の一つ。
キャンピングカーアウトドアジュニアにはエアコン、そして今回紹介をするエアヒーターがついています。
しかしこのエアコン、もちろんですが発電機を始動しないと使えません。寒い冬のキャンプではやはり役不足。そこで、エアーヒーターです。FF式のエアーヒーターなのでつけっぱなしでも安心です。
いわゆる家庭用のFF式エアヒーターと同様に排気ガスは車外へ、暖かい空気は車内へとなり安全性も抜群!
今日はこのエアヒーターは冬のキャンピングカーに絶対必需品で必要なものと断言をして、その理由などを解説したいと思う。
この記事に書いてあるコト
なんでエアヒーターを取り付けたの?
最初キャンピングカーアウトドアジュニアを発注した時、エアヒーターの取り付けはしませんでした。
しかし、やっぱエアーヒーターです。なんといってもこの暖かさはエアコンではできません。
私はキャンピングカーアウトドアジュニアを購入して、すぐに(2003年お正月)真冬の北海道に行ったのですが、そのときの寒さはすごいものでした。
何がすごいって、キャンピングカーの出入り口のステップに日本酒やビールを置いたのですが、そのビールや日本酒が凍ったのです。
まぁ、ペットボトルに入っている水やお茶ならわかりますが、ビールやお酒ですよ。アルコールが入った飲み物が凍ったのには身の毛も凍りました。マジで。
ビールはカチンコチンでアルミ缶が膨らみました。そして、日本酒はシャーベット状になっていたのは驚異的。キャンカー車内だよ。
そんな寒い場所でもテーブルの上で鍋物をやってエアコンの暖房を全開にすれば、案外とあたたかいものです。しかし、なんといっても足元は全く暖まりませんでした。
キャンピングカーは車高が高いです。キャンピングカーアウトドア中にの車内はかなり高く、室内の高さは2m近くもなるわけです。
そんな高さがある車内を上から下まで暖めるのは、室内の天井に近い場所についたエアコンでは、ちょっと無理かと思う。
オレも、足元をあたためたくて、コンパクトの電気ストーブなどを置いてみたのです。雪の降っていない道の駅辺りなら、これで問題ないのですが、外が雪景色のスキー場や外気温がマイナス10度を超えると足元は全く暖まりません。無理ゲー。
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冬の北海道にキャンピングカーで行ってビックリした8つのコト
冬の北海道にキャンピングカーで行ったことがあります。その時、本州の冬では味わえないような、そして考えられないようなことがたくさんあった。マジで。 北海道の真冬を車中泊したことを、あなたはあるだろうか? ...
FFヒーターの取り付けの費用はどのくらいかかる?
- FFエアヒーター本体の標準価格は「約20万円弱」
- 各種取付パーツなど約5万円から
- 設置作業工賃が約5万円から(ショップによる)
以上、あくまで目安ですが、キャンピングカーのFFヒーターは約30万円くらいの費用がかかります。
キャンピングカーの設備や使用状況に伴い、配線類や設置箇所の作業や必要パーツも当然変わってくる。
さらに新車時に取り付ける場合とキャンピングカーの後付の場合でもかなり違ってくるだろう。当たり前だけど、後付のほうが大変だし、取り付ける場所などの融通もききにくい。
ショップや取付店、ベンダーさんによっても工賃や見積りは変わります。まずは自身のキャンピングカーを作ってもらったベンダーさんで見てもらうのがベスト。
FFヒーターは自分でも設置可能ですか?
キャンピングカーや自動車にFFヒーター設置は自身での取り付けは不可能と思ったほうが良いです。
基本的に日本においてFFヒーター・エアヒーターの取り付けや設置、さらに整備はライセンスが必要になってきます。
車用のFFヒーターは燃料タンクからの燃料取り出しなどを含め、素人には難しい作業も多数ありますので、必ずライセンスを所持しているショップに頼みましょう。FFヒーターのメーカーからトレーニングを修了した専門のショップにて取り付けを行って下さい。
当然ですがFFヒーターはキャンピングカーと同様にメンテナンスも必要です。
2007年北海道行きには石油ファンヒーターを考えた
2007年の年末年始に、真冬の北海道にいくことになりました。前回の経験があるので、はじめ石油ファンヒーターを持って行こうと思いました。
石油ファンヒーターはあたたかさの問題はありません。また、電子レンジの横のスペースにピッタリと納まります。
しかし、石油ファンヒーターは換気の問題があります。つけているときには時間を見て窓を開け換気の必要があります。
また車内で火を使うのはやはり安全上の問題がのこるでしょう。そして、燃料を途中で補給の必要があります。
その程度のこと、と思いましたが、寒い北海道の吹雪のガソリンスタンドで、石油ファンヒーターの燃料タンクを持って店員に5Lお願いします・・・とあたたかいキャンピングカーの中から出て行くというのはとても勇気のいることよね。
もう一つ問題があります。それは石油ファンヒーターの燃料タンクを本体に入れっぱなしでは、走行できないことです。走っていると振動で灯油が漏れてきてしまうんですね。
ということは、キャンピングカー走行中は、石油ファンヒーターの燃料タンクをはずして、どこかに保管しなくてはいけません。考えただけで面倒くさくなりました。
さらに、石油ファンヒーターをつけるには、結局発電機回す必要もある。なんだか、マジで面倒になった。
エバスエアヒーターを取り付けを決心
キャンピングカーアウトドアジュニアのオプションにはエアヒーターがあります。
このエアヒーターはエバスエアヒーターと言うヤツ、FF式のヒーターです。
燃料はうれしいことにガソリンを使用しているので、石油ファンヒーターように燃料タンクがあったり、燃料を給油する必要がありません。
キャンピングカー本体のガソリンタンクからヒーター用のガソリンも供給するので、燃料を気にする必要がありません。
リー社長は発電機とエアコンあればエアヒーターはいらない・・・そー言ってたと思い出すが、やはり冬にキャンカーで出かけ、現地で快適に過ごすにはエアヒーターはかなり重要と考える。
それがスキー場や東北・北海道、そして氷点下10度を下回るなら、絶対に必要よ。
エアヒーターってどんな感じ?
それではエアヒーターについてちょっと見ていくぞ。このエアヒーターシステムはドイツイーベルスペッヒャー社製のエアヒーターシステムです。車両のエンジンとは独立したヒーティングシステムによりエンジンを止めた状態で車両室内を暖めるシステムとなっています。
電源はサブバッテリーから取っています。
特筆すべきは発電機を回さなくても、このヒーターは使えることです。これにより、冬の寒い夜のキャンプをしている時に、発電機を回さずに夜をすごすことができます。
そして、もう一つの利点は燃費が非常によいこと。
説明書によると、エアヒーター燃費はエアヒーターの種類によりますが、一番小型のガソリンタイプで、一時間に0.12リットルから0.3リットルです。軽油だと0.1リットルから0.27リットルです。4段階の調整がありますのでそれにより異なります。
参考までに、キャンピングカーアウトドアジュニアに搭載されている発電機は通常1/4負荷時で0.6Lほどです(カタログ値)。ちなみに車のアイドリングは車種により差はありますが、2000ccクラスで一時間1リットル弱です。
このようにエアヒーターは燃費的にもかなりすぐれているようです。
そして何よりも一晩中つけっぱなしにしても、全く問題ないということです。排ガスはマフラーにより車外へGOだからね。
エアーヒーターのヒータースイッチはシンクの横、コンセントの隣りにあります。ここにあれば、バンクベッドに寝ていても手を伸ばせば届く位置です。ただ、いまいちバンクからもリビングからも遠目で便利な位置ではない。ワイヤレスリモコンがほしいトコ。
スイッチは非常にシンプルでヒーターのオンオフのボタンと外気を取り入れるfanのスイッチの計3つのボタン。そしてヒーターの強弱をかえる回転式のボリュームがついています。
使い方は簡単でヒーターのオンスイッチを押すだけです。時間にして2、3分でヒーターに着火して温風が出てきます。
真冬の北海道で1週間使いましたが、もう満足です。真冬の吹雪の北海道の夜で、リビングのベッドもバンクベッドもフトン一枚で快適に寝ることができました。オレは暑がりなので、コールマンの3シーズンシュラフ一枚で全く問題なく寝ていました。
そして、朝おきてトイレに行くとトイレがあたたかいのですよ。これは感動的。オレの人生で寝床から一番近いトイレは一晩中暖かいのだよ。キャンピングカーに限らず暖房は足元が大事ということを、あらためて感じた。
エアーヒーターの使うときの注意
エアーヒーターは着火してしまえば、あまり電気を使わないとのことですが、着火する時に電気をたくさん使う。
バッテリーが弱っている時は中々着火しない。これは私も北海道で経験した。しかし、発電機を回し、しっかりとバッテリーを充電すれば全く問題なく着火します。
メンテナンスはほとんどしなくてもいいようだ・・・が、夏場やヒーターを使わないときにも1ヶ月に1回ほど、ヒーターを動作させる必要はある。毎月1日はヒーター作動の日にするとよいかもしれません。
燃料はガソリンです。キャンピングカー本体の燃料タンクから引っ張ってくるので、燃料も気にすることはありません。これは本当にありがたいです。
エアーヒーター本体は防水ではないようだ。しかしリー社長、車外に取り付けてあります。ちょうどステップの下辺りに取り付けてありました。大丈夫って言っていた記憶が・・・
まー、車外にヒーター本体があるので、車内換気に関してはとても安心できるというトコが利点と言える。
またヒーター本体が車外にあるので、燃焼音も車内につけるよりも静かでしょう。たまにヒーター本体の空気取り入れ口に何か詰まっていないかを確認するとよい。
ちなみにウチのキャンカーエアヒーター空気取り入れ口はエントラスステップにある。なので、ゴミチリを吸い込まないよう、ステップ周りはいつもきれいにしておくと良い。
ヒーターのマフラーはバンパーの下に出してあります。FF式(Forced Draught Balanced Flue Type)のヒーターなので、車内の換気の必要は全くありません。
またヒーターのマフラーはキャンピングカー本体のマフラーよりも上についています。ここまで雪が積もるところに行く方はちょっと注意する必要がありね。
車本体のアイドリングより排気ガスは微量ですが車内に戻ることもあるかもしれませんので注意が必要だね。もちろん、車のアイドリングで暖を取るよりは、はるかに安全だが。
エアーヒーターの欠点
あえてエアーヒーターの欠点をあげてみると。
- バッテリーがキチンと充電されていないと、着火しない。
- かなり車内が乾燥する
- ウチの吹き出し口の位置だと、リビングに寝る人は送風音がちょっと気になる
- 車内が快適なため、寒い外に出られない・・・w
ウチのキャンピングカーアウトドアジュニアはエアヒーター後付なので、送風口が限られてしまいました。ジュニアのエアヒーター後付の場合は、ほぼ間違いなくこの電子レンジの下になるようです。
当然ですが、送風向の位置を変えたい方は後付では無理です。ぜひ、エアヒーターを考えている方ははじめにつけることをおススメしますよ!
発電機をつけていないので、この送風音は意外と気になりました。しかし、バンクベッドに寝ている方は快適そのものです。下から暖められ一番高いバンクベッドが快適なのですから。
真冬の車内が快適になると、これはかなりの欠点。
外に出るのがイヤになる・・・そんでもって朝も快適で中々起きられないが、まぁどうてもよい。昼から飲めればいいのだ。
外が吹雪で積雪でも車内はTシャツ短パンでビールとなる。
エアヒーターって壊れるの?寿命は?
うちのエアヒーターは2006年の末に取り付けをした。その後ノートラブルで冬場は毎年のようにエアヒーターを使ってきた。
それまでのトラブルは2017年の1回だけ。燃料パイプの劣化交換が1回のみ。
エアヒーターがつかないのでキャンカー車体下をのぞいたら、燃料パイプが劣化でスっぽ抜けていた。これはパーツ交換をしていただき、事なきを得た。10年たつと燃料パイプも劣化するようだ。
しかし、その時は突然に来た。2018年、年末も迫った11月の終わり・・・いつものキャンカービールオフ会で起こった。
11月末ともなれば、ちょっと夜は寒い。朝方、ちょっと寒くなった車内を暖めたくなるのは世の常。スイッチオンして再び布団にもぐる。
しかし、つかなかったのよね・・・エアヒーター。電圧計見ると、きっちりと12.5Vの電圧がある。その後発電機を回してエアヒーター付けてもダメ。着火しない。
つーか、ファンが回らない。うんともすんとも言わない。これは完全アウトだろ。
ちなみにエバスエアヒーターは取り付けはもちろん修理や分解も有資格者しかできない。
帰宅後、阿部自動車さんに点検修理をお願いした。
点検チェックの結果、ヒーターの不良個所はファンモーターの故障でファンAssyの交換が必要とのこと。マジか。
しかし、ファンモーターを交換、オーバーホールなどすることを考えると新品交換がベストよね。ということで、まるごと新品交換となりました。
というわけで、ウチのエアヒーターは11年がんばって動いてくれました。
新しいヒーターも、なんとか10年持ってほしいものだ。
まとめ
冬のキャンピングカー必需品の筆頭、エアヒーター。今では無くてはならない冬の宴会アイテムとなっている。
エアヒーターをガンガン炊いて、外の雪景色見ながらの生ビールはやめられない。
また2019年シーズンは20年以上ぶりにスノーボード買ったから、ますます冬のスキー場ビールキャンプが熱くなるだろう。