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キャンピングカーの冷蔵庫は必需品!/電源・構造・使い方解説

投稿日:2023年11月19日 更新日:

キャンピングカー 冷蔵庫

キャンピングカーの冷蔵庫

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キャンピングカーにはなくてはならない装備の筆頭に「冷蔵庫」がある。今回はキャンピングカーで使われる冷蔵庫の「電源・構造・仕組み」などをチェックしたいと思う。

うちのキャンピングカーアウトドアジュニアには、普通の家庭用冷蔵庫が搭載されている。当然のように家庭用電源AC100Vが必要になる。

キャンピングカーにもいろいろな車種や限られた車格、搭載されている電源によって選ばれる冷蔵庫があると思う。

そもそもキャンプをしに行く車なので、その最大の楽しみである現地での食事や持参する食料をきっちりと保存する冷蔵庫は必須の装備と言っても過言ではない。

そんなキャンピングカーの冷蔵庫を見ていこう。

キャンピングカーに冷蔵庫は必要?不要?

冷蔵庫

キャンピングカーの冷蔵庫を考える場合、常設・ビルトイン型と開いている場所などに置き、持ち運び移動ができるポータブル型冷蔵庫に大きく分けられます。

ポータブル型でもかなり良い製品があり、自宅でのサブ冷蔵庫代わりにして出かけるときにキャンピングカーに積み込むなどの自由度があります。

あなたのキャンピングカーライフに冷蔵庫は必要でしょうか、もしかしたらいらないでしょうか。

冷蔵庫が不要な場合

キャンピングカーで出かける時、日帰りピクニックや土曜の夜出発など1泊が中心の行動パターンであれば、冷蔵庫を必要としないことも多いでしょう。

ちょっと性能の良いクーラーボックスのほうがキャンプなどのつぶしも聞きます。保冷剤や自宅冷凍庫で凍らせたペットボトルを2、3本入れておけば全く問題なし。

ただこのような短い旅でも、出先で生鮮食品や魚、肉などを買って持って帰りたいなどであれば冷蔵庫を考えてもいいかもしれません。

冷蔵庫が必要な場合

2泊以上の車中泊旅、大きな連休には必ず旅に出るキャンピングカーオーナーの方は、やっぱり冷蔵庫は必要になるでしょう。

夕方の惣菜割引や旅先での海鮮に目のない方は、絶対に冷蔵庫が必要です。

初日のビールは冷え冷えですが、2日目以降のクーラーボックスの冷却能力はかなり厳しいこともあります。夏季であればなおさら。

キャンピングカーで連泊は当たり前・・・そのようなあなたはぜひとも冷蔵庫をは必要でしょう。

冷蔵庫:3種類の冷却仕組み

冷蔵庫が冷えるには仕組みがあり、大まかには以下の3種類に分けられる。

家庭用冷蔵庫と同じ「気化圧縮式」

一般的な家庭用冷蔵庫では圧縮と蒸発熱を使った熱サイクルによる冷却方式が主流となっている。

冷媒物質は気体状態において圧縮され凝縮器で放熱されると、少し高い圧力がかかった液体状態になる。この冷媒を蒸発器に送り込むと圧力が下がって液体の沸点が下がり、蒸発する。

気化熱を奪うことで蒸発するため、この熱の分温度が下がることになる。

ペルチェ効果を使った「電子式」

「気化圧縮式」の問題点は冷媒を圧縮するためのコンプレッサーが必要になる。そのためコンプレッサーを確保する部分、コンプレッサーの振動や音がかなり出ること。

キッチンや台所ならこれらはあまり問題にならないがキャンピングカーだとちょっと問題。

そこで、冷蔵庫にはペルチェ効果を用いたペルチェ方式という冷却方式があります。

ペルチェ方式は異なる2つの金属や半導体の接合点に電流が流れる時に一方の接合点で吸収した熱を他方で放出する現象のことを言う。

このペルチェ効果を利用した熱電素子を使うことで振動や音が少ない冷蔵庫がある。

メリットは静かなこと、そして構造が簡単なので小さくでき、さらに安価に作ることができる。デメリットはあまり冷えない・・・ダメじゃんw

温めた気化熱で冷却する「吸熱式」

3WAY冷蔵庫でよく使われる、とても便利なカセットガスを利用した冷蔵庫があります。

カセットガス(やAC100V、DC12V)などでアンモニアを加熱して気化させ、その際に生じる気化熱で庫内を冷却するのが「吸熱方式」と言われる方式。

カセットガス使用時にはDC12Vも必要ですが、その際の消費電力は非常に少ない。

キャピングカー冷蔵庫の選び方

冷蔵庫の選び方

今どきのキャンピングカーは冷蔵庫がビルトインされている車種も多い。しかし冷蔵庫を選ぶ場合はいろいろ考えることもあるだろう。

バンコンや軽バンなどは冷蔵庫選びもかなり慎重になると思う。冷蔵庫選びのポイントなどを確認してみたい。

設置場所の確認

バンコンや軽バンはもちろんだが国産キャブコンでもいろいろな冷蔵庫をおけるようなスペースはそんなにない。狭い車内では冷蔵庫を置く場所が限られる。

すでにビルトインされている場合は、選択肢はそうはないが後付の場合は設置場所の確認とサイズは入念にチェックの必要がある。

設置場所の確認をする際、以下のチェックは必須と思う。

  • 冷蔵庫と設置場所のサイズ
  • 冷蔵庫のファンの吸気・排気方向
  • 扉の開閉方向
  • ポータブルの場合、冷蔵庫を持ち出しできるか

サイズが合わなければそこに冷蔵庫を設置できないので、寸法チェックは必須。

また冷蔵庫は吸気・排気方向があるので、その方向をふさがないような場所を確保したい。

バンコン、軽キャンであればポータブル冷蔵庫となることが多いと思うので、扉の開閉方向やそれに対して吸排気口方向、置き場所による持ち出しのシやすさなど確認することはけっこう多い。

キャブコンであれば家庭用冷蔵庫のように横開け扉の場合が多いし置き場所もほぼ決まっていると思う。

電源をどこから取るかも確認しておこう。

冷蔵庫をどのように使うか

冷蔵庫自体を何人で、何を入れて、どのように使うかは選ぶ上で大切な項目。

出先で生鮮お土産をいつもたくさん買い込む方であれば、巨大なポータブル冷蔵庫がいいだろうし、オレみたいに主に一人でも毎日自炊大宴会なので・・・60L以上の家庭用冷蔵庫でもフルに使うことになる。

逆に4人家族でも基本外食・コンビニ飯であれば飲み物を冷やす程度の小型ポータブル冷蔵庫でも問題ないだろう。

キャンピングカーでどのような飲食・食事をしたいのかで冷蔵庫のサイズなども決まってくるでしょう。

冷蔵庫の性能

100V家庭用電源を使う冷蔵庫と12Vだけのポータブルでは性能はかなり違うだろう。前述の冷却方式でもかなり性能は変わってくる。

今晩のお惣菜やお刺し身を半日冷やせればいい場合と、キンキンビールがあればいいと、氷が必ず欲しいのと、大量の食材を自宅と同様に保存したい場合では冷蔵庫に求める性能は違う。

冷蔵庫にどのような性能を求めるのかはあらかじめ確認をしておこう。

ウチの場合では冷蔵庫だけでは足らなくて、とうとう冷凍庫を導入してしまった。

冷蔵庫の電源はどうする

キャンピングカーに冷蔵庫を搭載すると、必ず必要なのは電源確保。

冷蔵庫は電子レンジみたいに単発で数分だけ使うのとは違い、キャンピングカーで旅している間ずっと必要だ。そしてずっと通電している。

冷蔵庫の必要電源大きさにもよるが、その電源をキャンピングカーのサブバッテリーで供給をするのか、ポータブル電源などで送るのか。使用状況や使用方法でかなり変わってくるだろう。

ちなみにウチは24時間ずっとつけっぱなしなのでリチウムバッテリーとソーラーパネル750wで常時電力供給となっている。

家庭用冷蔵庫とポータブル(2WAY)冷蔵庫の比較

Elabitax ER-70

キャンピングカーアウトドアジュニアに搭載されている冷蔵庫は、今は廃盤となってしまった68L冷蔵庫「Elabitax ER-70」が乗っている。スペックは以下。

  • Elabitax/吉井電気 ER-70
  • 1ドア冷蔵庫 68L
  • 70W
  • 横約475mm×奥行約445mm×高さ約620mm

この家庭用冷蔵庫と3way冷蔵庫の代表格であるDometicドメティック ACX35Gを比較してみよう。

車載冷蔵庫

出典:アマゾン

性能 Elabitax ER-70 EENOUR 車載冷蔵庫 S52 52L
冷え具合 家庭用なので普通に優れている そこそこ使える
内容量 約70L 52L
サイズ 47cm×45cm×62cm 37.5D x 57W x 49.5H cm
設置法 基本据え付け 移動できる
重量 21kg 14.5kg
電源・燃料 AC100V AC100V~240V(海外で使える)、DC12/24V
温度調整 7段階 -20℃~10℃
稼働時間 サブバッテリー(ソーラー)など電源次第 サブバッテリー(ソーラー)など電源次第

アウトドアJR・冷蔵庫はどんな感じ?

キャンピングカー 冷蔵庫

キャンピングカーアウトドアジュニアの冷蔵庫を見てみよう。ウチのキャンカーには普通の家庭用小型冷蔵庫が搭載をされている。

もちろん電源はAC100Vオンリー。通常はソーラーパネルで発電された電気をサブバッテリーに供給。そこからインバーターを経由して冷蔵庫が動いている。

発電機が動いているときは直接100Vが供給されている。

設置場所

キャピングカーサイドのエントランスドアを開くと玄関ステップの横にある。ここに冷蔵庫があると、買い物からすぐに冷蔵庫に食料を入れることができ、とても便利な場所だ。

冷蔵庫内容量

アウトドアJRに乗っている冷蔵庫の容量は約70Lでキャンピングカーとしては、かなりの容量を確保されている。

ドアポケットには2Lのペットボトルや2L紙パックの酒パックが3本はいるし、その上には350mlの缶ビールがかなりの数並ぶ。

冷蔵庫内も相当量はいり、通常の3泊4日程度の食材であれば、全く問題なく飲み込んでくれる。

冷蔵・冷凍の感じ

冷蔵庫の冷蔵機能については家庭用100Vの製品なので、全く問題なし。家にいるときと同じ感覚で扱える。

ビールや缶酎ハイも普通に入れておけば、普通に冷える。ドアポケットに凍らせたペットボトルを1本入れておくだけで、冷えはかなり早い。このあたりは小型冷蔵庫の利点であろう。

冷凍庫は必要最小限の広さしか無い。500MLのペットボトル4本分程度。ただ、ここにも水の入った氷トレーやペットボトルなどを入れておけば、普通にきちんと製氷できる。

このあたりの使いかってはさすが家庭用家電だ。

電源について

キャンピングカーアウトドアジュニアの冷蔵庫は家庭用冷蔵庫なので、電源はAC100Vオンリーになっている。

サブバッテリー・ソーラーでの稼働時間は?

サブバッテリーの容量を考えてみる。冷蔵庫(70W)とインバーターのロス分を考えるとだいたい100Wです。

夏場で24時間フル稼働したと仮定して2400Whの電力が必要になる。12Vのバッテリーで換算すると200Ah。

ブライトスターSMF 27MS-730が105Ahですから2個でギリギリの容量。実際にバッテリーの劣化とかを考えると3個ほしいところ。

これだけの電源をソーラーまかなう場合。

日中ソーラーが十分に発電できる時間はお昼前後の4時間ぐらいです。この4時間の間に2400Whの電力を発電しなければならないので1時間あたり600Wh発電が必要。

うちのソーラーパネルはとりあえず500Wが乗っている。

それとジュニアのように水平に近い設置方法だと発電効率も落ちますので定格の80%くらい。ソーラーを500Wとして考えてみると80%で400W。

400W×4時間=1600Whで必要電力の2/3です。

これで判断すると一度バッテリーが空になってからは一日16時間稼動ができるので、なんとかなるかという感じ。

キャンピングカー冷蔵庫の賢い使い方

冷蔵庫の賢い使い方

キャンピングカーで冷蔵庫を使う場合、出発前などに準備をしておくと、効率よく食材を冷やすことができ、また中の食料もいい感じで冷やし、保存することができる。

そんなキャンピングカー冷蔵庫の賢い使い方Tipsをいくつか。

出発前日にスイッチを入れる

キャンピングカーが自宅で外部電源(AC100V)につながっている場合など、出発前日などにスイッチを入れて、きっちりと冷蔵庫を冷やしておくとよいだろう。

キャンカーがスタートしてから、12Vやカセットガスなどで冷やすよりも、間違いなく効率よく食材が冷えるだろう。

ペットボトルを凍らせて入れる

予めペットボトルを凍らせておいて、冷蔵庫の冷媒としていれておくと良い。冷蔵庫内が冷媒によって冷えることで、電気はもちろんガスを使っている場合のカセットガス節約にもなる。

ウチがよくやるのだが、2Lペットボトルを凍らせドアポケットと冷蔵庫内奥にそれぞれ1本ずつおいておくと、ホント食材がよく冷える。

出発間際の缶ビールや冷酒なども、現地到着することは冷え冷え。ヘタすると冷蔵庫の電源を入れなくても大丈夫なほどよ。

食材を凍らせておく

冷蔵庫に入れる食材を予め購入しておいて、自宅の冷蔵庫の冷凍庫で凍らせておくのは良い方法。

特に腐りやすいであろう、肉や魚系は冷凍庫できっちり凍らせておき、キャンピングカーの冷蔵庫を冷やしながら解凍をするのはいい方法だろう。

あと途中の買い物でも冷凍枝豆などを買って、冷蔵庫に入れておけば冷媒はもちろん、冷蔵庫を冷やしながら解凍もできると一石二鳥だ。

今晩のキャンカー宴会のアテは一部冷凍食品を考えてみてはどうだろう。

できるだけ涼しいところへ置く

移動ができるような冷蔵庫やポータブル系であれば、できるだけ冷蔵庫は涼しい所に置くとよいだろう。

ちなみにうちのアウトドアジュニアの冷蔵庫はFFファンヒーター吹出口前という、けっこう最悪な環境になっているw

冷蔵庫の排熱をファンによって逃している方法を以下に書いているので、合わせてご覧ください。

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で、ぶっちゃけ冷蔵庫ってどうよ?

キャンピングカーに冷蔵庫はなくてはならないアイテムだ。キャンピングカーに乗って何をやるのかによって、その冷蔵庫の形態や容量は変わると思うが、キャンカーに冷蔵庫がないなんて・・・考えたくないw

今晩泊まるところが、P泊だろうが車中泊だろうが、キャンプ場だろうが・・・到着をして冷えたビールが無いなんて、無理すぎるだろう。

さらに冷蔵庫の容量がウチの70L程度の容量があれば、3泊4日程度のツァーでも全く不自由しない。

毎日、きっちりと酒のアテを用意できる。ただ、それ相応の電源確保は言うまでもない。

キャンピングカーに積みたいポータブル冷蔵庫5選

キャンピングカーにぜひとも使ってみたい、ポータブル冷蔵庫をチェックしてみよう。

ウチのキャンカーには冷蔵庫があるが、コノくらいのポータブル冷蔵庫を1台酒のアテ、冷やす必要のある調味料、冷酒を冷やすためにほしいと、マジで思っている。

F40C4TMP 車載冷蔵庫 -22℃~10℃:2WAY・18L

車載冷蔵庫

出典:アマゾン

  • ドイツのコンプレッサーテクノロジーを採用
  • 22℃~10℃調整でき、1℃単位で温度設定が可能で、40分間で-22℃まで冷凍
  • 【18L大容量】500mlのペットボトルは縦に入ります。350ml缶が約30本、500mlペットボトルが縦に約18本、2Lペットボトルが4本
  • 【2Way電源対応】①車載DC12V・24V、家庭用AC100V-240V電源対応

Sumeriy 車載冷蔵冷凍庫 18L -20℃~20℃

車載冷蔵庫

出典:アマゾン

  • 車載冷蔵冷凍庫は優れた冷凍効果があり、-20℃~20℃調整できます
  • 冷凍冷蔵庫は車載DC12V・24V対応
  • H3/H2/H1(高/中/低)三つのモードを設定
  • Sumeriy車載冷蔵冷凍庫はドイツ式のコンプレッサー冷凍技術

ENGEL エンゲル 冷凍冷蔵庫 MT27F:2WAY・21L

車載冷蔵庫

出典:アマゾン

  • 【有効内容(L)】21L
  • 【使用電源(V)】AC100V・DC12V/24V共通
  • 【定格消費電力(W)】AC100V:42DC12V:2.5ADC24V:1.2A
  • 圧縮機:スイングモータ(冷媒ガス圧縮方式)
  • 温度調節器:ダイヤル可変式自動温度調整

Terzo 車載冷蔵・冷凍庫:1WAY・30L

車載冷蔵庫

出典:アマゾン

  • [収容容量] 30L
  • タップリ収納 :500ml/2000mlペットボトルの縦置きも可能
  • 10℃から-22℃の温度調整可能な車載用クーラーボックス
  • 自動車供給電源:DC12V・24V

EENOUR 車載冷蔵庫 S52 52L -20℃~10℃ コンプレッサー式 2WAY

車載冷蔵庫

出典:アマゾン

  • 【重さ】約14.5kg
  • 【定格内容積】52L
  • 【定格電圧】AC100V 50/60Hz
  • 37.5D x 57W x 49.5H cm
  • コンプレッサー式
  • AC100V~240V(海外で使える)、DC12/24V・55W

まとめ

キャンピングカーに冷蔵庫は絶対に必須アイテムとして君臨していると思う。キャンカーに冷蔵庫がなかったら、アテのない宴会になってしまうではないか。

さらにビールも冷えていない、酎ハイの氷もなければ冷酒もヌルいという惨劇を招く。

なので、みなさんもキャンピングカーの冷蔵庫には吟味を重ね選択してほしいと思っているぞ。

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